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58話 階段の上の期待と予感

Author: みみっく
last update Last Updated: 2025-11-18 06:02:28

 そして、その時が来た。

 俺は、アオイの中の熱い感触に、全身が震えるほどの快感を覚えた。アオイも、俺の動きに、全身を硬直させた。

「ひゃぁあぁぁぁ……んんんっ!!」

 アオイは、悲鳴のような、だが、快感に満ちた声をあげた。俺は、その声を聞きながら、アオイの中に、俺の熱を、全て、放出した。

「んんんっ……! 熱いっ……! あぁぁ……」

 アオイは、初めて体の中に広がる、熱く、そして、温かい感触に、甘く、そして、驚いたような声を上げた。俺は、アオイを強く抱きしめ、二人の熱い吐息が、互いの体に、静かに降り注いでいた。

 俺とアオイは、しばらくの間、言葉もなく、ただ互いの体を強く抱きしめ合ったまま、じっとしていた。アオイは、満足したように、俺の胸に顔をうずめ、その小さな手で、俺のTシャツを、ギュッと握りしめていた。汗ばんだ互いの肌が、ひっそりと熱を帯びている。やがて、二人の心臓の激しい鼓動が、ゆっくりと、穏やかなリズムに戻っていく。

 アオイが、少しだけ体を起こすと、その潤んだ瞳は、まだ俺を見つめている。だが、そこには、先ほどまでの激しい熱ではなく、穏やかで、満たされた光が宿っていた。

「……お腹、空いちゃった」

 アオイは、少しだけ恥ずかしそうに、そう呟いた。その言葉に、俺は、思わず笑ってしまった。俺も、同じように腹が減っていた。

「じゃあ、コンビニでも行くか。奢ってやるよ」

 俺がそう言うと、アオイは、嬉しそうに頷いた。

 俺たちは、もと来た道を下り始めた。アオイの小さな手が、俺の手を、自然と掴んでくる。俺は、その温かくて柔らかい手を、ぎゅっと握り返した。

 コンビニに着くと、アオイは、まるで遠足に来た子供のように、目を輝かせた。お弁当やおにぎり、パンのコーナーを、行ったり来たりしながら、どれにしようかと、真剣に悩んでいる。

「ユイトさんは、何にするんですか?」

 彼女が、そう尋ねてくるので、俺は、アオイの頭を、優しく

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